園長ごあいさつ

こんにちは、園長です

上尾市浅間台幼稚園ホームページにようこそおいでくださいました。私が当幼稚園の園長を勤めております。
鈴木茂と申します。どうぞ、宜しくお願い致します。

園長ごあいさつ

園長は、こう考える

平成23年に起こった大津市の中学生いじめ自殺事件は、大変痛ましい事件で大きな社会問題となりました。いじめられている子はもちろんですが、いじめている子にも大人がその声を丁寧に聴く事が大切だと思っております。また、改めて人格形成に大きな影響を与える幼児教育の大切さを実感しております。

 さて、そのような中で当幼稚園は、今年開園53周年を迎えました。開園53年目を迎えた現在は、少子高齢化が進み、子ども達はまさしく社会の宝となっております。しかしながら子ども達をめぐる問題は山積みしております。いじめ、不登校、ひきこもり等々です。

 三つ子の魂百までもと昔からよく言われますが、3~4歳からの幼児期には身体的、知的面でいちじるしい発達を遂げると共に情緒面でもその後の人格形成に大きな影響を与えます。よく3歳からの英才教育と言われますが、確かに3歳児の記憶力の増加には、驚かされるものがあります。しかし、大切な事はその記憶力を引き出そうとする力が一番大事な中学・高校時代にあるかという事です。つまり、いくら英才教育をしても、その子がやる気をなくしてしまっていては、何もならないという事です。小学校でどんな子が成績が良いかを調べた調査によると、知能指数の高さより、どれだけ集中力があるか、先生の話を集中して聞けるかが大切だという事が分かりました。

また今、ひきこもりが、大きな社会問題となってきました。このひきこもりの子どものいる世帯は国の平成25年度の調査によると26万世帯との推計です。上尾市内では約60世帯と推計されます。大変な社会問題になりつつあります。小中高校の不登校の児童・生徒がひきこもりへと繋がってしまう可能性があります。上尾市内の不登校児童生徒は、令和4年度小学校で126人、中学校で308人で前年度より小学校で倍増、中学校で50人の増です。この不登校児もいろいろ分けられますが、いわゆる社会性の未発達に起因する不登校児が一番多いと言われています。この社会性は幼児期に多くの友だちと一緒に遊ぶ事によって育てられます。幼児期に子ども同士で外遊びをたくさんした子には、不登校になる子が少ないといわれています。また、小学6年生、中学3年生の全国学力テストで保育所卒園児より幼稚園卒園児の方が成績が良かった事が文科省から公表されています。当幼稚園の卒園生が高校受験の際に難関校に多く入学したとのお声も毎年頂いております。幼児期の過ごし方がいかに大切かを考えさせられる一例です。

世界保健機構(WHO)が「ゲーム障害」は依存症と認定しました。このような状況の中で私は、幼児期で最も大切な事は『体験とバランス』だと考えています。今、子ども達に必要な事はバーチャルではなく、できるだけ多くの実体験を積ませる事だと考えています。

また、幼児期には特定の教育に偏るのではなく、運動面・学習面・情緒面あらゆる面にバランスのとれた教育を施す事が大切だと考えています。また、少子化が進む昨今、幼児期に小さな集団で生活するのではなく、できるだけ大きな集団で生活をする事が益々大切になってきております。我が幼稚園は「笑顔の中で心豊かな子に」をモットーに「明るい笑顔のある温かな幼稚園」を目指して保育に取り組んでおります。アドラー心理学の専門家の坂本州子先生を毎月お招きして、職員研修や保護者の子育て相談を行っております。アルフレッド・アドラーの勇気づける心理学は、現在とても注目を集めています。坂本先生指導の下、当幼稚園では勇気づける保育を目指しております。また、新型コロナウイルスの感染が心配される昨今ですが、当幼稚園は、園庭も園舎も上尾市随一の広さを誇っており、感染防止に万全な対策を取っております。私共とご一緒に子ども達と過ごす豊かな時間を創っていきましょう。


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